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…という記事があるが、福澤諭吉の著作に貧乏が独立を妨げると述べている部分がある。曰く、
"貧乏は甚だ宜しからず家に財産なくして他人の厄介と為るは第一独立の大義に戻るのみならず朝夕の不自由は何とも名状す可からざる程の苦しみにて之が為めには人物も愚に返り人相までも変るもの多し諺に四百四病の中に貧ほど憂きものはなしと言ふも決して過ぎたる言に非ず"
福澤諭吉『福翁百話』
"銭を貴ぶ世の中に住居すれば此勢には敵す可らず 銭の敵を防ぐには銭を以てせざるを得ず 斯る浅ましき世の中なれば 有徳有智の人物にても遂には銭の為に志を屈して我が思うことを言行に顕はすを得ず 生涯奴隷の境界に沈て朽果る者甚だ多し"
福澤諭吉『民間経済録』
カネが無ければ独立もかなわず、才能を伸ばすこともできず、生涯を半奴隷のように過ごすしかなく、またカネが無いのを解決するにはカネしかない、カネが無ければ何も始まらないという言。
